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抱く感覚・イメージ

►2007/01/18 08:21 

育った環境も文化も異なれば、
あるもの(言葉や物)に対して抱く感覚もイメージも異なる。

①天井裏のねずみ

塾での会話でねずみが出てきた。もちろん中国語での会話でだ。
しかしどうも会話がかみ合わない。
そこで日本語会話に変えて話すことに。
『天井裏のねずみがカサカサ動いて・・・』と私。
『カサカサ?もっと大きい音でしょ??』と先生。
どうやら、想像しているねずみのサイズが違ったようだ。

私は小さいねずみを想像していたが、
先生はネコサイズのねずみを想像していた。
そりゃあ、会話もかみ合わないでしょう。

ちなみに、私は木製のやや薄い天井を想像した。
やっぱり木造一戸建てを想像する。
先生はコンクリート造の家の天井を想像した。
このあたり(広州)だとかなり郊外にいかないかぎり
ほぼコンクリート造の家だ。

②蟹とたわむれる

中国人に日本語を教えている友人からの話。
石川啄木の詩を紹介していた時に
「蟹と戯れる」というフレーズが出てきた。
悲しい心情を歌ったものだった。

日本人だったら小さな蟹を想像するだろう。
しかしある中国人は大きな食用蟹を想像したらしい。
う~ん。。
浜辺で上海蟹やらタラバガニやらと戯れる??
風情がない。。
日本特有の感覚だと思った。

③音

以前も紹介したが、
音に対する感覚、寛容度が違う。
日本では明らかにうるさいとされる音量も、
こちらではにぎやかとして受け取られる。
静かにしていることがよしと幼少の頃から教えられてきた
日本人にとって、この感覚に慣れるのは結構大変だと思う。

エレベーター内や電車内の大声での会話も普通だし、
ややローカルな中華料理店に行くと
大きな音楽もなっていないのに大声で
負けじと声をださないと会話が成り立たない。

一緒にいる人への好意の表れとして
大きな声で楽しく話すのがこちらでの流儀
というわけだ。

音というものは慣れてくるもので、
エレベーター内の会話もあまり気にならなくなってきた。
私の声はもともと大きいのだが、
ここで鍛えられてもっと大きな声になっているかもしれない。

来週日本に友人の結婚式で一時帰国するのだが、
気をつけなければ・・・。

テーマ : 中国 - ジャンル : 海外情報

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コメント

はじめまして。もろあいさんの感性に共感することが多いです。さまざまの国を訪問されているようですね。うらやましい!ちなみに黒ラブは日本で飼い始めました。インドネシアでは「犬」は不浄の生き物とされており、一般に人気がないんです。野良犬を見かけることも、日本と比べそう多くはなかったです。天井裏のねずみは、いましたぞジャカルタの新築の我が家にも。音から察するに、確実にネコサイズでした。v-16


No:159 2007/01/18 20:53 | あぱあぱ #-URL編集 ]

あぱあぱ さんへ

ネコサイズのねずみが天井裏をドタドタと・・・。思わず天井を見上げますね^^;
それにしても犬が不浄の生き物とされているなんて。お国が違えばこうも違うものですかね。
中国だと食材だし。近くの店に「犬あります。」と貼紙がありました。冷やし中華みたいですよね。


No:161 2007/01/18 22:37 | もろあい #-URL編集 ]

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