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同室のおとなりさん

►2013/01/06 11:31 

私は2人部屋にいる。
同室のおばあさんは77歳。
入院も手術日も主治医も同じ。
私が朝一番で手術を受け、おばあさんは午後から受けた。


少し繊細な方で、

入浴後は
 『初めて入ったお風呂で緊張してくたびれました。』といい、

夜は
 『どろぼー・・どろぼー・・』とうなされ、

動揺して同意書に自分の名前も書けないくらいだった。


終始この状態だったので、付き添いで来ていた実娘がしびれをきらせて、



 『おかあさん!んん、もう! 人間死ぬときゃ死ぬっちゃけん。
   朝行ってきますって出て行ってそのまま帰らぬ人になる人もいるとよ。
   それに比べればいろいろと覚悟や整理が出来るっちゃけん、よかろうが。



こ・・これは乱暴な・・



 『ねぇ、お母さん。あのね、これ見て。 お母さんは早期発見だったから、
   5年後生存率100に近いとよ。
   ね?手術さえ頑張れば知らずに放置している人よりも
   確実に長生きできるとよ。そうでしょ?』


ま、そうなんだけど・・


カーテン越しに聞こえる看護師さんの反応も微妙だった。


それから実娘はこうも付け加えた。


 『長生きしたいとか、長生き出来ないかもって考えるから落ち込むったい。
  あと1年は確実に生きとかれるやろうって思ってさ。
  結果長生き出来たらラッキーたい。
  術後少なくとも5年は生きとろーし。




すごい、すごいぞ娘。
おばあさんのご主人も、おいおい・・という反応。


でも、おばあさんは

 『そ、そうよね。○○ちゃんの言うとおりだわ。
   手術頑張ればあと5年は生きていられるんだものね。』と

どんどん声にハリが出てきた。



すると、同意書のサインも震えることなく書けたようで
隣から「書けたやーん」と歓声と拍手が聞こえてきた。


 『もう、すみません、乱暴で。母はかなり気が弱くて、
  これくらい乱暴な励ましじゃないと効かないんですよ。』
と看護師さんに説明していた。



さすが娘。母のことよく分かってるわ。
一口に気が弱いって言っても、↑の話を聞いて
さらに落ち込む人は落ち込むだろうからね。
実の娘ながらの絶妙なさじ加減だったんだろうね。


おばあさんは娘のいうがままという感じ。


 『お母さん、何かあったらすぐナースコールすいるとよ、いい? 
  結果何もなかったとしても、安心するやん?
  心配事があったらナースコールすればすぐ駆けつけてくれるから。
  そういう意味で病院は自宅にいるより安全で安心なんよ。ね?
  不安に思わなくていいとよ。』と
言い聞かせる娘。


 『何かあったらナースコール、何かあったらナースコール・・』と
念仏のように唱えるおばあさん。




その後元気になったおばあさんであるが、

 『あの・・さっき少しめまいがしたので・・』
   『あの・・さっき検温した時少し熱があったでしょ、
    あれから少し時間がたったけどどうかしら、って思って。』
   『すみません・・・』
   『えっと・・・』


びっくりするくらいのナースコール数。


看護師さん大変だぁ。。。でも嫌な顔ひとつしない彼女たちって素晴らしい。




そんなおばあさんとだが、5日後ガーゼ交換の時に一緒になりすっかり打ち解けてしまった。
今ではなかなかの仲良し。

入院生活もそれなりに楽しい。


退院まであと少しだ~


テーマ : 心の持ち方 - ジャンル : 心と身体

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コメント

もろあいさん、手術が無事に終わってよかったです!
おつかれさまでした。

ブログが更新できるくらい、いくらか余裕があるってことですね^^
安心しました。嬉しいです!

あばあさんの記事と、先生の記事、リアルに想像できてしまい『プッ!』って笑っちゃいましたよ^^
両方とも『いるいるいる~』って思って。
おばあさん、環境が変わって、せん妄(認知症のような症状が出る)にならなければいいけど・・
夜間『どろぼー・・・』とうなされてるのがまた『いるいる~』と思ってウケたけど、そういう繊細な性格の人はちょっと心配ですね・・・^^;
おばあさんの頻回なナースコール・・・きっと申し送りで毎回語り継がれているでしょうね^^
もちろん、おばあさんに嫌な顔なんてしませんが。
あ、こんなこと書いたら、もろあいさんがコールしづらくなっちゃいますよね^^;
大丈夫ですよ。あくまで、大したことじゃないのに頻回すぎる人の場合ですから。
でも、大したことじゃないって、ナースにとってということですものね。本人にとっては、とても心配だったり気になるからコールするんですよね。
ナースも一人ひとりの患者さんに、寄り添ってゆっくり話を聞いてあげたいと思っています。
でも、外科のような急性期の病棟だと忙しくて、そういう時間ってなかなかとれなくて、したいのに現実にはできなくて、もんもんとしていたりします。これは、私の経験上のことです。もろあいさんの病院は、忙しくてもゆとりをつくってそういう時間を大切にされているステキなナースたちなのかもしれませんね。

私は、もうある程度動ける患者さんなのに、寝るときに腕にナースコールを巻きつけて握り締めているのを見た時は、正直ゾッとしたことがあります。今夜はどんだけコールの嵐がくるのだろうかと^^;
もちろん、申し送りで語り継がれている人でした。
そして、一晩中座るヒマもありませんでした。(他の業務も含めてですけど)

入院中は、人間観察してみてくださいね。ナースもいろいろです。

入院って、いろんな人の人生の一部を身近に感じるんですよね。
人間そのものと関わるから。
語弊があるかもしれないけど、『だから、面白い!』です。全くの他人なのに、たくさんのウ○チが出て一緒に喜んだりと普通じゃありえないことや、嬉しいことも悲しいことも、一緒に感じることができますから。

あー、長文すぎですね・・・ゴメンナサイ。
久しぶりにナース時代を鮮明に思い出させてもらえたような記事で、楽しく嬉しくなっちゃいました。
ありがとう♪
仕事に復帰したくなりました。


No:2871 2013/01/07 00:25 | きこ #Xlf.8pIUURL[ 編集 ]

きこ さんへ

ありがとうございます。
私が書いた内容、“ナースのお仕事あるある”だったんですね。
夜中に「どろぼー・・」って寝言で言われるたびにびくっとしましたよ。

“申し送り” 結構こまかくされてるなぁと感じることが多々あります。
お子さんは長崎のご実家におられるんですってねぇ、と初めての方に言われたり、
会話で何気に語ったことが伝わっていたり。
同時に過度の心配性とかマイナスっぽいことも事細かに伝わってるんでしょうね。

食事を運んでくださる栄養士さんたちと
シーツ交換やタオル洗濯をされるおばちゃんたちの中にそれはそれは元気な方がおられて、
おもわずこちらも元気になります。

ナースの方の対応もちょっと上から目線だったり、友達風だったりいろいろで楽しいです。

詳しいナース観察、ちょっとやってみますね。
ブログネタ、ひろえるかもi-278

ガスが出るかどうかとか頻度とか、排泄物の色や形などを伝えたり見られたり、もう何が恥ずかしいのかの基準がさらにあいまいになってきました。

二人の出産も経て、私、さらにパワーアップしたかも(笑)


No:2872 2013/01/07 10:49 | もろあい #-URL[ 編集 ]

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